2011年09月24日

建具の話。

ドアや扉などを総称して「建具(たてぐ)」と言います。

昔は部屋に合わせて作ってましたが、最近は既製品が多いですね。

既製品は一定の品質が保たれますから、非常に良いです。

が、既製品と「あつらえ物」とでは違いもあり、どちらを選択するかは自由とはいえ、建てる工務店やハウスメーカーによっては選択の余地などない場合がほとんどですね。

既製品では気候や季節に対しての変形要素に強い反面、個性がなく、また木製に見えて印刷だったりするわけですが、それは逆に中性洗剤でのお手入れが可能だったりと実用面では優れています。

もちろんコスト面で有利ですしね。


しかしながら、洋室のドアなんかで圧迫感をなくすためにガラス入りのデザインだったりすると、そのガラスは『取替不可能』な場合が多いのも事実。
一定の強度を持たせるため、ガラスが工場で組み込み、いわゆる「はめ殺し」だったりするのです。

つまり、

ガラスが割れたら「建具まるごと交換」なわけです。

ガラス一枚の交換は、通常で数千円から1万円程度が一般的ですが、建具交換となると数万円。。。


たしかに、あつらえた建具は最初は高いですが、ガラスの交換は前提で作りますので、割れたときのことを考慮すると一概に「高い」とは言えないわけです。


お金を払って家を建てる側にこの部分の選択を許されていないというのは悲しいことなんですけどね。。。


さてと、この悲しい事実を、これからお客様宅で説明しなくてはいけません。。。


ガラス1枚割れただけなのに数万円の出費。。。

さらに、既製品は売れないとモデルチェンジするという事実。つまり、同じ色の建具は入手できないかもしれないということ。。。

そのお宅を建てた工務店がアフターフォローをすべきなのでしょうが、あいにくと音信不通だとか。。。


切ないお話ですね。。。


タグ :既製品建具


Posted by カムラ at 12:13│Comments(0)
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